こんにちは。お盆休みから戻りました。yukkyです。
今年のお盆休みは、はじめての体験をしてきました。
愛媛・双海の実家から遠く瀬戸内に見える祝島という島で
「神舞」という4年に1度(まさにオリンピックな感じです)、神様に感謝をする
祭事があることを知り、行ってきました。
この祭事に興味を持ったのは、昨年、ハワイから日本にやってきた、ホクレアというカヌーが
きっかけです。コンパスや計器をもたず、スターナビゲーションという航海術で日本にやってきたこのカヌーは、昨年、瀬戸内海の島々を訪れました。
ハワイの古代の文化に強く惹かれていた私は、ホクレアのテレビ番組で瀬戸内海の島々に伝承されている祭事や、漁師の人たちの文化が紹介されているのを観て、自分でもびっくりするほど、心が震えたのです。なぜそんなふうになったのか、不思議なくらいです。
だから、その中で象徴的に紹介されていた祝島の神舞に行ってみたいと思いました。
それも、父と船で。。。
でも、お盆の時期は実家のお店の繁忙期。難しいだろうなと思っていたのですが、
何度か「無理かなあ〜? 無理だよね〜?」
とこの年になって、おねだりしていたら、なんと、、「なんとかするから」と、、
船を出してくれることになりました。
いつまでたっても、娘はわがままです。。
沈黙の父の背中(派手なTシャツとビーサン)。
思えば、父とふたりきりで、船に乗るのは、もしかして、はじめて!?
快調に走っていたかと思うと、何度も父が船のエンジンをチェックします。。。
漁師である父ですが、店を始めてからは漁に出るのはイカ漁の時期だけ。
しかも、漁に出るのは近場ばかりなので、遠出(といっても、1時間半くらいの距離ですが)は久しぶり。
どうも、エンジンの調子がよくないようで、、、
全速で走れば1時間半のところが3時間もかかってしまいました。。
でもなんとか、入船神事には間に合いました。
思ったより人出は少なく、本当に、島の人たちがずっと続けてきた伝統なのだと、しみじみと思いました。
そしてその帰り、どうも空の様子があやしくなってきたと思ったら、雨が降り始めました。
そして、海も少し波が高くなってきました。
それまで周りに見えていた島々が見えなくなり、波は船を不安定にする横波。
ジョギングするほどの速度で、船は帰路を走ります。
揺れ続けながら進む船上。灰色の空と雨。
私にとって、はじめての「シケの海」でした。
子供の頃、何度も船に乗って釣りや島に出かけていましたが、いつも瀬戸内海らしい、湖のように凪いだ海ばかりでした。
はじめての「シケ」。それでも私には不安はありませんでした。
はっきりとはわからないけれど、途中、ホクレアと出合ったこと、この土地に生まれたこと、
海、波、空、東京にいる仲間たち、いろいろなことを、考えるでもなく、感じていました。
そして、信じるって、ほんとにすごいことだなあと、ちょっとうれしくさえ、ありました。
かなり、お尻も痛くなってきたころ、やっと、見覚えのある島影が見えました。
いつも家から見えている青島です。これが見えたら、もう少し。
でも、「もう少し」と思ってからが、長かった。。
北京オリンピックマラソンの「鳥の巣」が見えてからが精神的にキツイと言っていた解説を思い出しました。
そして、やっと港に到着。
娘のわがままにつき合わせて申し訳ないと思いながら、なかなか口に出せず…。
父は家に戻るとすぐ店に出て、話をしたのは、その日の夜ごはんのとき。
「実はな、危ないときが2回あったんよ。横波にやられて、船が低くなかったら、ひっくりかえっとたわい。突然、海はかわるけんな。やけん、海は怖いんよ」
内心、え〜〜〜!!!です。
まさか、そんなに危なかったなんて!
本物の自然の中で生きるって、すごい。
というわけで、今年のお盆休み、たいへん貴重な体験となりました。
長らくおつきあい、ありがとうございました。
本場・漁師の食卓を少々。。。
↑鯛のお刺身。
↑アジのたたき その1
↑アジのたたき その2
↑ワタリガニ
なにもつけなくて、めちゃ甘かった!
↑もう、ピークを越えたウニ。濃すぎてあまりたくさんは食べられません。
↑猫嫌いな魚見家に、なぜか、猫。
知り合いのところで捨てられそうになっていて、ネズミ退治にと、ひきとったらしく。。。
猫とのふれあいも、はじめての夏。
でもやっぱり、楽が好き☆
まいった!?
MAHALO
2008年8月19日火曜日
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